2019年2月6日水曜日

『文化装置としての日本漢文学(アジア遊学 229)』(勉誠出版、2019年2月、近刊です)

 日本漢文学プロジェクトのシンポジウムなどでの発表・報告中心をに、18篇の論考で構成された雑誌がまもなく刊行されます。古代から近代まで、日本漢文学の最新、多様な研究成果がご覧いただけるかたちになっております。お手に取っていただければ、うれしく存じます。

『文化装置としての日本漢文学(アジア遊学 229)』(勉誠出版、2019年2月28日〈予定〉)
滝川幸司・中本大・福島理子・合山林太郎編
http://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&products_id=100973

目次
Ⅰ 古代・中世漢文学研究の射程
平安朝漢文学の基層―大学寮紀伝道と漢詩人たち 滝川幸司
長安の月、洛陽の花―日本古典詩歌の題材となった中国の景観 高兵兵
後宇多院の上丁御会をめぐって 仁木夏実
誰のための「五山文学」か―受容者の視点から見た五山禅林文壇の発信力 中本大

Ⅱ 江戸漢詩における「唐」と「宋」
語法から見る近世詩人たちの個性―“エクソフォニー”としての漢詩という視点から 福島理子
室鳩巣の和陶詩―模倣的作詩における宋詩の影響 山本嘉孝
竹枝詞の変容―詩風変遷と日本化 新稲法子
近世後期の詩人における中唐・晩唐 鷲原知良

Ⅲ 東アジア漢文交流の現実
通信使使行中の詩文唱和における朝鮮側の立場―申維翰の自作の再利用をめぐって 康盛国
蘇州における吉嗣拝山 長尾直茂

Ⅳ 漢詩・和歌が統べる幕末・維新期の社会
幕末志士はなぜ和歌を詠んだのか―漢詩文化の中の和歌 青山英正
漢詩と和歌による挨拶―森春濤と国島清 日野俊彦
西郷隆盛の漢詩と明治初期の詞華集 合山林太郎

Ⅴ 近代社会の礎としての漢学―教育との関わりから
明治日本における学術・教学の形成と漢学 町泉寿郎
懐徳堂と近現代日本の社会 湯浅邦弘

Ⅵ 新たな波―世界の漢文学研究と日本漢詩文
英語圏における日本漢文学研究の現状と展望 マシュー・フレーリ
朝鮮後期の漢文学における公安派受容の様相 姜明官(康盛国訳)
越境して伝播し、同文の思想のもと混淆し、一つの民族を想像する―台湾における頼山陽の受容史(一八九五~一九四五) 黄美娥(森岡ゆかり・合山林太郎訳)

ISBN 978-4-585-22695-6
A5判・並製  240 頁 定価3,024円(税込)
 

2018年10月3日水曜日

パネル「漢文化圏におけるデジタル化」終了いたしました

 時間が経過してしまいましたが、国文学研究資料館第4回日本語の歴史的典籍国際研究集会におけるパネル「漢文化圏におけるデジタル化:東アジアの漢文系データベースと人文学研究の最前線」について、その内容を報告させていただきます。→資料 →プログラム







 今回は、日本を含め、東アジア各国における漢文で書かれた様々な資料のデータベースについて、詳細なご報告をいただきました。多くの論点や情報が提示されましたが、主に言及されたのは、以下の4つのデータベース群でした。
  • 日本の宮内庁書陵部図書寮に収蔵された漢籍のデータベース(住吉朋彦先生)
  • 韓国における韓国漢文書籍・資料についての様々なデータベース(沈慶昊先生) 
  • CBETAを中心とする台湾の仏教関係(漢文で記されている)のデータベース(廖肇亨先生)
  • 日本漢文学関係のパッケージ販売型のデータベース(板橋凱希先生)
  議論や情報提供は多岐に及びましたが、以下3点のみ触れさせていただきます。
 まず、今回のパネルでは、漢籍は海を超えて伝えられてゆくもの、という事実をあらためて強く感じました。漢籍の東アジアあるいは世界における流伝などだけではなく、韓国や日本の漢文資料に対しても、多くの地域において注目されていることが指摘されました。こうした幅広い読者や利用者の層を持っている点は、漢文系のデータベースを考える上で重要なポイントであると思われます。
 次に、こうしたデータベースの構築は、様々な方の情熱を得て、成り立つものであるということも強く感じました。文献学者は、資料についてできるだけ詳細かつ正確な情報を伝えようとし、情報技術者はシステムをよりよいものにしようと努力します。ベンダーの方は、データベース構築がビジネスとして成立するよう、前処理の効率性・精度を高め、あるいは、オペレーターの管理・確保につとめておられます。それぞれの仕事への情熱やアプローチについて想像し、理解することが必要だと感じました。
 最後に、東アジアのデータベースの運営形態の多様性についても、興味深く感じました。大学などの学術・研究機関や図書館、民間企業だけではなく、国家レベルで大きく法整備し、古典のデジタル化を推進するケースもあります。仏教関係者が巨大データベース構築などに関わる場合もあります。こうしたデータベースの外側、すなわち運営の問題についても、多国間で知識が共有されるべきだと感じました。
(文責:合山・黄)

2018年7月27日金曜日

パネル「漢文化圏におけるデジタル化」報告資料及びリンク

パネル4「漢文化圏におけるデジタル化:東アジアの漢文系データベースと人文学研究の最前線」(7月28日15:15~16:55、ビデオ中継あり)の報告資料がウェブ掲載されております。大会ページ

シンポジウム資料

パネル「漢文化圏におけるデジタル化」趣旨説明(P71~)

住吉朋彦先生(P73~) 沈慶昊先生(P79~) 廖肇亨先生(P85~) 板橋凱希先生(P91~)

また、当パネルで議論の対象となるウェブサイト及びデータベースの主要なものを以下に掲出します。各発表資料(上部リンク)に、資料ごとなど、より詳細なリンクがあります。

■報告1 「漢籍デジタル化への提議―デジタルアーカイブ「宮内庁書陵部収蔵漢籍集覧」を例として―」住吉朋彦(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫)

・宮内庁書陵部収蔵漢籍集覧―書誌書影・全文影像データベース― http://db.sido.keio.ac.jp/kanseki/

・慶應義塾大学附属研究所斯道文庫 http://www.sido.keio.ac.jp/

・東京大学東洋文化研究所 http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/


■報告2 「韓国における漢籍・古典籍のデータベース構築及びデジタル化―その現状と課題―」沈慶昊(高麗大學校)

(1) 機関統合検索システム

• 国立中央図書館「韓国古典籍綜合目録システム」 http://www.nl.go.kr/korcis

• 国史編纂委員会「韓国歴史情報統合システム」 http://www.koreanhistory.or.kr

• 国立中央博物館「eミュージアム」 http://www.emuseum.go.kr/index.do

(2) 機関別のオンライン情報源

• 韓国古典翻訳院「韓国古典総合DB」 http://db.itkc.or.kr

• 韓国学中央研究院「王室図書館蔵書閣デジタルアーカイブ」 http://yoksa.aks.ac.kr

• 韓国文化財庁「国家記録遺産」 http://memorykorea.go.kr

• 国立文化財研究所「文化遺産研究知識ポータル」 http://www.nricp.go.kr

• 国立文化財研究所「韓国金石文総合映像情報システム」 http://gsm.nricp.go.kr

• 国立中央博物館「外奎章閣儀軌」 http://uigwe.museum.go.kr

• 国史編纂委員会「電子資料館」 http://archive.history.go.kr

• 国史編纂委員会「韓国史データベース」 http://db.history.go.kr

• 北東亜歴史財団「北東亜歴史ネット」 http://contents.nahf.or.kr

• 韓国国学振興院「古文書生活史博物館」 http://life.ugyo.net

• 韓国国学振興院「儒教ネット」 http://www.ugyo.net

• 海仁寺「八万大蔵経」 http://i80000.co.kr

• 高麗大蔵研究所「高麗大蔵経知識ベース」 http://kb.sutra.re.kr

• 東国大学校中央図書館「韓国仏教文化総合システム」 http://buddha.dongguk.edu

• ソウル大学校奎章閣韓国学研究院「韓国学古典原文情報DB」 
http://e-kyujanggak.snu.ac.kr/search/e-kyu.jsp

•ソウル大学校奎章閣韓国学研究院「朝鮮時代土台資料サービス」 http://kyu.snu.ac.kr/yan/

• ソウル大学校奎章閣韓国学研究院「儀軌統合サービス」
http://e-kyujanggak.snu.ac.kr/center/main/main.jsp

• 成均館大学校尊経閣「韓国経学資料システム」 http://koco.skku.edu

• 成均館大学校尊経閣「韓国族譜資料システム」 http://jokbo.skku.edu

• 全北大学校博物館「湖南地域記録文化情報システム」 http://honam.chonbuk.ac.kr

• 忠南大学校図書館「畿湖儒学古文献統合情報システム」 http://168.188.11.21/giho

• 慶尚大学校文泉閣「南冥学古文献システム」 http://nmh.gsnu.ac.kr

• 高麗大学校民族文化研究院海外韓国学資料センター公式サイト http://www.kostma.net


■報告3 「台湾における仏教学のデジタル資料」廖肇亨(台湾中央研究院)

・CBETA http://www.cbeta.org/

・CBETA検索画面 (画面左上のボックスに、検索語句を入力してください)



(CBETA漢文大藏經)

台湾データベース一覧(PDF)

■報告4 「日本漢詩データベースを作成するためのOCRを含むさまざまなテクニック」板橋凱希(有限会社 凱希メディアサービス)

・日本古典書籍庫 http://www.kaixi.jp/shop/class/?144.html

・雕龍日本漢文古籍檢索叢書シリーズ, 日本漢詩
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA91610799#anc-library


パネル・プログラムへのリンク

2018年7月9日月曜日

パネル「漢文化圏におけるデジタル化:東アジアの漢文系データベースと人文学研究の最前線」7月28日(土) 15:15~

第4回日本語の歴史的典籍国際研究集会
The 4th International Conference on Pre-modern Japanese Texts
第四届日語古典籍国際研究集会
日時:2018年7月27日~28日
場所:国文学研究資料館2F大会議室(東京都立川市緑町10-3)

パネル4  Panel  4  第四分組 7月28日15:15~16:55
「漢文化圏におけるデジタル化:東アジアの漢文系データベースと人文学研究の最前線」
"Digitalization of the Sinosphere: Databases of Texts Written in Classical Chinese in East Asia, and the Front Line of Research in the Humanities"
汉文化圈的数字化----东亚汉文数据库与人文学研究最前线
https://www.nijl.ac.jp/pages/cijproject/sympo20180727.html#panel04

■概要説明
合山林太郎(慶應義塾大学)
GOYAMA Rintaro(Keio University)
黄昱(国文学研究資料館)
HUANG Yu(National Institute of Japanese Literature)

■報告1
「漢籍デジタル化への提議―デジタルアーカイブ「宮内庁書陵部収蔵漢籍集覧」を例として―」
"A Few Suggestion on the Digitalization of Pre-modern Chinese Books; Based on the Knowledge Gained from the Construction of the ‘Digital Archive for Chinese Books in the Japanese Imperial Collection’"
关于汉籍数字化的提议----以数字典藏“宫内厅书陵部收藏汉籍集览”为例

住吉朋彦(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫)
SUMIYOSHI Tomohiko(Keio Institute of Oriental Classics )

■報告2
「韓国における漢籍・古典籍のデータベース構築及びデジタル化―その現状と課題―」
"Database Construction and Digitalization of Pre-modern Books in Korea including Pre-modern Chinese Classic Texts: Current Situation and Challenges"
在韩汉籍・古籍数据库的构建与数字化----其现状与课题

沈慶昊(高麗大學校)
SIM Kyung-ho(Korea University)

■報告3
「台湾における仏教学のデジタル資料」
"Digital Resources for Buddhist Studies in Taiwan"
佛教数位资料在台湾

廖肇亨(台湾中央研究院)
LIAO Chao-heng(Academia Sinica)

■報告4
「日本漢詩データベースを作成するためのOCRを含むさまざまなテクニック」
"Various Techniques, Including OCR, for Digitalizing Japanese Sinitic Texts"
为构建日本汉诗数据库的各种技术(包含OCR技术)

板橋凱希(有限会社 凱希メディアサービス)
ITAHASHI Gaiki(Kaixi Media Service)

会議は、当日ウェブ経由で中継されます。会の詳細な日程、また、要旨・資料等につきましては、国文学研究資料館の大会のページをご覧ください。
会议当天可通过网络直播观看全程。具体日程请参考国文研主页。
https://www.nijl.ac.jp/pages/cijproject/sympo20180727.html

2018年6月17日日曜日

全国漢文教育協会大会において報告を行いました

 全国漢文教育協会第34回大会において、本プロジェクトの成果の一部を報告し(「戦前までの日本漢詩についての教養と今日の国語教育:江戸・明治期の漢詩詞華集から考える」報告者:合山林太郎)、貴重なご教示を賜りました。このような機会を与えてくださった中村聡先生、司会の田口暢穂先生、また、温かい励ましのお言葉をいただきました石川忠久先生に心より御礼申し上げます。
 現行の学習指導要領など(高等学校・古典B)が、日本漢文について言及していることは、以前より、本プロジェクトの活動の中で言及いたしておりますが(→関連ページ)、2022年度から施行予定の、次期の高等学校学習指導要領にも、古典の教材として日本漢文を含めるべきことが記載されており(→PDF)、日本漢詩文が教科書で取り上げられることが予測されます。
  • 「言語文化」(必修):内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「B読むこと」の教材は,古典及び近代以降の文章とし,日本漢文,近代以降の文語文や漢詩文などを含めるとともに,我が国の言語文化への理解を深める学習に資するよう,我が国の伝統と文化や古典に関連する近代以降の文章を取り上げること。(略)
  • 「古典探求」:内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「A読むこと」の教材は,古典としての古文及び漢文とし,日本漢文を含めるとともに,論理的に考える力を伸ばすよう,古典における論理的な文章を取り上げること。また,必要に応じて,近代以降の文語文や漢詩文,古典についての評論文などを用いることができること。
今回の報告では、江戸後期から戦前までの日本漢詩についての基礎的教養のあり方について論じつつ、研究者は、専門的知見を踏まえながら、積極的に国語教育の教材選定などに関しても提案してゆく必要があると述べさせていただきました。
 質疑応答においては、報告に対し、①近代文学と関連の深い漢詩ということで考えるならば、今日の国語教科書の定番教材として中島敦『山月記』があるが、その中に登場する李徴の詩についてより多くの分析が必要であること(漢詩単体として取り上げられる漱石や子規の詩などよりも、こちらの方が、教育の現場においては、情報を提供してほしいというニーズが高い、田山泰三先生)、あるいは、②今回の報告において議論された戦前の漢詩の教養・知識は、主として旧制中学以上の学生という限られた人々を対象とするものであり、それを、約98%の進学率がある今日の高等学校における漢文教育に安易に当てはめてはならない(戦前と戦後では、漢文教育をめぐる環境が大きく変わっており、戦前の教育内容をそのまま今日に適用することは技術的に難しいのではないか、伊藤直哉先生)などの重要なご指摘をいただきました。今後、さらに検討を進めてまいります。

2018年6月5日火曜日

「詩入都々逸研究のために」(『混沌』):俗謡と漢詩文化

 新稲法子氏「詩入都々逸研究のために」(『混沌』41号、2018年4月)が、本プロジェクトの成果として発表されています。
 詩入都々逸(しいりどどいつ)は、都々逸(江戸末期から明治期にかけて流行した七・七・七・五調の俗謡)のアンコ(中に挟む文句)に漢詩を用いたものです(通常、七・七を歌い、その後に漢詩を朗誦し、最後に七・五を歌う)。
 新稲論文は、大阪大学忍頂寺文庫の詩入都々逸本を紹介しています(大阪大学忍頂寺文庫目録同画像一覧『五色染詩入紋句』〈新日本古典籍総合データベースによる〉などが詩入都々逸の例)。その上で、詩入都々逸に利用される漢詩の多くが『唐詩選』や『和漢朗詠集』所収の作であるなかで、日本人の漢詩をアンコに用いた例があることを指摘し、その背景について論じています。具体例を挙げるならば、柏木如亭「吉原詞」や亀井少琴の詩をアンコとするケースがあるとのことです(『みやこ大流行雑詩よしこのぶし』、『雑詩よしこの集』などに所収)。
 こうした詩入都々逸は、どのような詩が日本人に親しまれるようになったか(漢詩の古典化)に、大きな影響を与えていると新稲氏は論じています。

2018年6月4日月曜日

韓国の漢文学研究者との対話(成均館大学校・東アジア漢文学研究所)

  ご報告が遅くなってしまいましたが、3月30日、韓国の成均館大学校・東アジア漢文学研究所において、日本漢文学プロジェクトの意図、成果、展望などについて説明する機会をいただきました(「国際化する日本漢詩研究―現状と展望―」報告者:合山林太郎)。
 このような貴重な場をお与えくださった研究所長の金榮鎭(キム・ヨンジン、김영진)教授、通訳いただいた金東建(キム・ドンゴン、김동건)教授をはじめ、成均館大学の先生方、学生・スタッフの皆様にあらためて感謝申し上げます。
 本プロジェクトでは、漢詩詞華集(総集)が文化に与えた影響について、集中的に考察しましたが、詞華集の問題については、『華東唱酬集』(華が中国、東が韓半島を指す、→近年の関係論文はこちら)に関するものをはじめ、韓国でも、様々な論考が発表されているとのことでした。
 また、今回の報告では、大町桂月『和漢名詩詳解』(早稲田大学出版部、1921)に、高麗の学者で日本も訪れた鄭圃隠の詩が掲載されていることなどについて言及いたしましたが、多くのご教示をいただきました。
 韓国の漢文学研究の世界では、精緻な実証主義研究が交流するとともに、大きな枠組みや構図(Frame, Big Picture)のレベルでのダイナミックな議論がなされ、近年も活発な論戦が行われていることを教えていただきました。日本においても、近年では『日本「文」学史』などの大きな観点からの文学・文化の再検討がなされていますが、一般的に、日本の、とくに前近代の文学領域の研究では、あまり採られないアプローチだと思います(これは、韓国と日本とでは、人文学研究と、社会・文化との関係が異なっていることなども影響しているかと思います)。韓国の漢文学の研究の歴史を知ることは、多くのヒントをもたらすように思われます。


※すでにプロジェクト実施期間は終了しておりますが(2017年9月まで)、関係する成果などについて引き続き報告してまいります。